このブログはマンション建設に伴って退去となってしまった、ソファ専門店NOyesの本社移転の奮闘記を綴っています。

ソファ専門店NOyes
『心安まる座り心地と永く愛されるデザイン』をコンセプトに愛知県名古屋市の自社工場にて、オリジナルソファの製造・販売をおこなっている会社です。

耐火被覆を魅せるインテリアに!

金曜日, 11月 7, 2008 22:35

前回のブログでもお伝えしたのですが、

耐火被覆を見せないようにするのではなく、

構造物その物自体が既にインテリアという捉え方をして、

耐火被覆はそのままにすることにしました。

そのお手本が、大阪にあるノースフェースの路面店でした。

店長と2人で大阪に行き、写真に納めた見本がこちら。

天井のボコボコしている素材が耐火被覆です。

でも、こちらのお店は全然違和感がなく、

むしろかっこいい仕上がりでとても勉強になりました。

余談ですが、大阪の南堀江は沢山路面店があって、

どれも勉強になり、とても参考になりました。

現在の泉の名古屋本社ショールームの天井も鉄骨をそのまま見せる工夫をしておりまして、

飾らないシンプルな雰囲気を大切にしているので、

新ショールームもそのコンセプトは活かして行きたいと考えています。

続く。

ほぼ確定プランが決まりました。

金曜日, 11月 7, 2008 22:29

9月と10月前半は殆ど、

ミーティングの毎日で、その成果もあり

おおよそのプランが決まりました。

全体的な建物の概要は2階建て。

建坪でおよそ180坪くらい。

1Fは、工房、NOyesギャラリー、展示スペース

2Fは、事務所、倉庫、ベランダ

といった感じで、

他に中庭や外庭、駐車場は4台確保といった具合にまとまってきました。

ここの場所は防火地域ということで、鉄骨に耐火被覆を施さなければならないのですが、

それを隠すのではなくて、魅せるといった施行方法をとり、

外壁のカラーはNOyesのカラーでもある『ホワイト』で、

ALC素材の中でもリブ(なみなみになっているもの)を採用することに決めました。

この外壁は、以前お伝えした見本の建物の外壁と同じ素材で

落ち着いたモダンな印象を醸し出してくれそうです。

他にも窓の位置なんかも決めて、ほぼ確定に近づいて行きました。

続く。

だんだん固まってきました。

金曜日, 11月 7, 2008 22:21

さてさて、段々建築プランが固まってきたのが、丁度9月の終わりぐらい。

でも、来年の7月ぐらいにオープンなのに、どうしてこんなに早くプランを組まなければいけないかというと、

150坪以上の建築物は『確認申請』という法律で定められた検査を受けなければいけないからなんですね。

『確認申請』はお役所の建築課の方に書類を提出して、

ここに扉をつけなさいとか、この構造だと地震の時、危ないから柱を増やしなさいとか、

とういう、指示が設計者に届きます。設計者は、その指示を元に、再度図面を書き換えたり、

依頼主と協議したりしながら、再度また役所の担当者の方と話し合いをいたします。

そういう作業が、『確認申請』というのですが、この『確認申請』は、

こういう建物をここの場所に建てますという申し込みをしてから、約3ヶ月ほどかかるそうで、

これは、致し方のない事だそうです。まっ、考えてみましたらいい加減な建物を建てるわけにも行かず、

当たり前といえば当たり前なのですが、これがまた、建てるにしてみると結構大変で、

スケジュール調整や、認可が必ず3ヶ月後におりるとは限らなかったりと、

頭を悩ますことでもあります。

そんなこんなで、その『確認申請』を出すのが、10月下旬ぐらいということでしたので、

結構駆け足でプランを詰めなければいけない日々が続きました。

週に4回ほどミーティングを重ねたこともしばしば、しかもそのミーティングが長い。

5時間6時間の長いミーティングとなります。

なにせ、『確認申請』を出してからの構造に関わる訂正ができないので、

特に、全体の大きさや役割を決めるのに本当に沢山の時間を費やしました。

そんなこんなで、前々回ぐらいのブログでお知らせした、

工房+NOyesギャラリーの案を土台に、

入口の位置や駐車場の大きさ、外壁の素材、

天井の高さなど、詰めていきまして、

だいたい、固まってきたプランが、

続く。

NOyesギャラリーという美術館

木曜日, 11月 6, 2008 22:42

NOyesギャラリーは東京青山ショールームで初めて設置させていただいた

職人とお客様を繋ぐ、そんな場所です。

東京青山ショールームでもとても評判が良く。

ギャラリーに置かれたソファの前でずっと職人の使う道具を見ていたり、

写真を眺めていたりしていただいているお客様は結構多いです。

そんな、職人とお客様の架け橋のNOyesギャラリーを今回の名古屋本社ショールームでも

設けることにしたのは、職人達の様々なメッセージをお客様にお伝えしたかったからです。

もの作りの道は終わりなき道で、そんな中でも職人達は、日々、個々の技術を磨き、

さらなる挑戦をしています。そんな職人達が実際に使った道具などを

お客様に見ていただくことで、職人達のメッセージがお客様に届いたら本当にウレシイなと思っております。

またこのNOyesギャラリーは

今後、個展など、地元のクリエーターの方々にも使って欲しいと思っております。

ソファを販売するだけのショールームではなく、

人と人が集うことができるショールームでありたいという

想いが前からありまして、どうせ大きな箱だから、

ソファ販売だけで終わらすのはもったいない。

アコースティックライブなどもゆくゆく開催できたらいいし、

そうして、繋がりを大切にするショールームにしたいなって思っています。

という訳で、ちょっと時間軸のブログから脱線してしまいましたが、

工房とNOyesギャラリーの存在意義みたいなことは

イコール名古屋本社ショールームの存在意義につながることだなと思いましたので、

書かせていただきました。

ここら辺で、時間軸に戻りまして、、、、

続く。

工房

木曜日, 11月 6, 2008 22:31

工房とギャラリーはNOyesの様な自社工場をもつ

ソファ屋さんでしか、表現することのできない

そして、NOyesには欠かせない要素であることを再確認しました。

工房は先に書き込んだ通り、

エコプロジェクトの拠点となり得る場所になることはもちろん、

実際に作っている所を見てもらいながら、

実際に職人とお話もでき、よりソファに愛着が湧いてくれるのでは?と

思いました。日本広しといえ、ソファだけを販売しているのは、

NOyesくらいなもので、その頑なな心意気を

新ショールームでリアルにお客様にお伝えできる最高の場所になると確信したのが、この頃です。

工房を通して、修理しながら使えるソファ、そして永く愛着が湧いたソファを

5年、10年とお使い頂くことで、資源の無駄遣いを減らし、

エコにも貢献できるということは、とてもやりがいがあることですし、

そうすることで、売りっぱなしのソファ屋さんではなく、ご購入いただいた後も

きちんとソファの面倒を見ていくという受け皿は、今後のソファ販売に必要な事だと思っております。

その、お客様、そして地域との関わり合いを深めることで、

NOyesのソファという一つの『モノ』が永遠の命を吹き込まれた

命あるモノへと昇華していくことと思いました。

そんな様々な思いから『工房』は今回の移転プロジェクトに欠かせない、

事柄となったのです。

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